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発がん性物質のホルムアルデヒドを含まない接着剤を使用し、少量に抑える事で毎日の生活に安心を
建築基準法で定められているF☆☆☆☆(規制対象外建材)区分に当る基準値とJパネルを比較してみました。その結果、基準値の1/3の放散量である事が確認できました。
Jパネルは合板に比べて、接着する層が少ないため、接着剤の使用量が少なくなります。接着剤の量は1枚当たり3.8%しか使われていません。
12ミリの厚みのある木材を互い違いにクロスさせて貼りあわせることによって、寸法安定性、耐震性、防火性を実現
木材の繊維方向を90度回転させて3層に貼り合わせることで、反りや狂いといった木材の短所を改善し、安定した寸法などの品質や精度を実現しています。厚みがあるので、タワミにくいというメリットもあります。
一般的な在来工法と呼ばれる柱や梁といった骨組みで支える「フレーム構造」。2×4工法の様に合板などのパネルで面として支える「モノコック構造」。両者の特徴を活かして、柱や梁にJパネルを面(壁・床・屋根)として使い、箱状に一体化する『Jパネル構法』は耐震性に優れています。
木材は1分間に1㎜程度表面が燃焼していくと実験等の実績から言われています。しかも表面が炭化していきますので、燃え進みにくいという利点もあります。厚みが3.6センチのJパネルは一般的な合板に比べ、厚みがあり木材部分が多いため、防火性に優れています。
無垢板のような暖かみのある自然な質感と木材ならでは快適空間
一般的に木材の床はタイルや石に比べて温かみがある素材ですが、木材の中でも温かみのある樹種は何でしょうか?
床板に触ったときの接触面の温度低下を調べたところ、接触面の温度が下がりにくかったのは“スギ>ヒノキ>アカマツ>サクラ、広葉樹薄板+合板”つまり、温度が下がりにくいという事は長い間、温かく感じられるという事なので、“スギ”が一番温かみのある樹種になります。
引用:鳥取県林業試験場“とっとり県産材内装材利用のすすめ”
空気がジメジメしているときは水分を吸い、カラッとしているときは水分を吐き出すことで室内の湿度を調節する事を「調湿」といいます。水分を吸収しない素材は、室内の空気は湿ったままで、素材の表面に結露が生じることもあります。一方、乾いた木材の細胞は、湿った空気に接すると、空気中の湿気を吸収します。
つまり、木材が多い室内は梅雨のジメジメが少なく快適に過ごすことが出来ます。
引用:鳥取県林業試験場“とっとり県産材内装材利用のすすめ”
国産材を乾燥させ、木の繊維方向がクロスするように貼り合わせた三層構造のパネルで、単なるムク材とは違い乾燥による狂いが少なく強度に優れています。
木材ならでわの保温性や調湿性に優れ、冬の過乾燥や梅雨時のジメジメを防ぎ、湿度を一定に保ち快適な住居作りを実現します。
Jパネルは木材の長所を活かし、短所を克服した製品といえます。
日本は戦後、大量に杉・桧を植林しましたが、輸入材の普及で山は放置されました。山は混み過ぎて日が差さないので、草が生えず保水力を失って地すべりや洪水などの原因になっています。
放置されている杉・桧は直径24〜32cmの中目材が多く、これらは細く無駄が多い為、需要がなく市場でだぶついています。
Jパネルはこの利用されにくい中目材を活用した製品なので、放置された杉・桧の伐り出しや山の手入れを促進し森の健康に貢献します。
国産杉の特徴である蓄熱保湿性に優れ、調湿性能にも優れているため快適な室内環境を実現。
柔らかく軽いが強度と耐朽性に優れ保湿性も兼ね揃えている。光沢のある木肌や独特の薫りが人気。